スタッフの日記
ゴッホコレクションより(パート3)
「ぼくは "馬鈴薯を食べる人々” で苦労している最中であることをきみに伝えておきたい。
再び頭部の習作を行ったところだ。特に、手は大きく変更した。」
「小さなランプの光の中で皿に手を伸ばし馬鈴薯を食べているこれらの人々は、
その手で大地を掘っていることを、つまり、この絵は、自ら食べるものを
誇り高く収穫する手の労働を描いているのだという印象を、ぼくは慎重に
作り上げようとしたのだ。」 1885年4月 弟テオ宛 ーゴッホの手紙(西村書店発行)ー
洗練された都会の生活よりも、田舎の風景や自然の中にこそ描くべき
テーマがあると早くから確信していたゴッホです。
また執念深く緻密に目標をたて画力を身につけたゴッホでもありました。
その果てに、ついに到達した「精神の表現」をこの馬鈴薯シリーズで一気に花開かせました。
ゴッホにとって、一つ目の到達点でしょう。
ゴッホコレクションより(パート2)
「彼らを描くのは非常に難しいのだ
作業場が小さくて織機を描くのに十分な距離をとることができないからだ」
彼らとはこの絵です。
1884年1月ゴッホの母親が足を骨折します。ゴッホは献身的に彼女を看病します。
その頃に描いた作品のひとつで、ニューネン地方の片田舎の農民や職工たちの中に
自分の作品のテーマを見つけます。
「ぼくにしてみれば、問題になている言葉(孤独)を実のところ知らない人々、
つまり農民や職工といった人々の中にいる方が、より洗練された集団にいるよりも
居心地よく感じることがしばしばある」 ーゴッポの手紙 西村書店発行ー
この後、ゴッホにとって重要な作品郡になる 馬鈴薯シリーズへ発展していきます。
ゴッホの絵は独学です。自由気ままな天才画家とみられているようですが、
実はデッサンや構図をかなり熱心に探求し習作を重ねています。
努力の成果で、狭い作業場の中でも遠近法がしっかりとらえられている作品です。
ゴッホ コレクションより(パート1)
スーベニアスタンプ(約7cm×10cmサイズの大型シート)と普通サイズ切手
合わせて80点以上の切手で、ゴッホの絵画を再現したセットをご紹介しています。
ブログのパート1では、1890年作「花咲くアーモンドの枝」をとりあげます。
ゴッホが、弟テオに息子が誕生したことを祝うために描いた作品です。
「きみがとうとう父親になり、ヨー(テオの妻)にとって最も危険なときは過ぎ去り
男の子も元気だという、いい報せを、今日、受け取りました」(テオ宛の手紙)
「あの子のために寝室に飾る絵の制作にすぐに取りかかりました
白いアーモンドの花が咲いている大きな枝が青空を背景に描かれています」(母親宛の手紙)
ーゴッホの手紙 西村書店発行ー
アーモンドの花は桜よりほんの少し早く咲きます。甥の誕生を心から喜んだゴッホは
待ちきれなくて満開の枝を描いたのでしょうね。枝が密になり画面いっぱいに咲かせた
花は、甥の成長を既に予想しているゴッホの高揚した気分そのものです。
お詫び:この切手を含むゴッホコレクションは完売しました。
今日のおやつ(4)
台湾土産をスタップのIKさんからいただきました。そのお菓子の名前は、
「パイナップルケーキ」です。
パッケージの絵を見ればパイナップルは一目瞭然ですが、
漢字で書かれた「鳳梨◯」の横に英語Pineapple Cakeと
日本語 パイナップルケーキ の表記があるのです。
お味の方は、外側のケーキはカロリーメイトのようなクッキーで、
中の餡がパイナップルの果実を煮詰めた果肉が入っています。
驚いたことに、会社で食べた後、家に帰ってみると
まったく同じものがテーブルにのっていました。
家族も誰かからお土産にもらったみたいで、世の中には
お菓子など数えきれない位あるでしょうに、この偶然に
びっくりしています。聞くところによると、このパイナップルケーキは
台湾では有名なお菓子だそうで、日本では”白い恋人”とか”ヒヨコ饅頭”に
相当するのでしょうね。
さて、皆さんには切手でご賞味いただきましょう。
探したのですが、ズバリ、パイナップルの切手が見当たらないのです。
日本のふるさと切手ならおなじみですけどね。
切手に隠れたパイナップルですが、これで勘弁してください。
おチ◯チンの切手(スウェーデン切手帳より)
スウェーデン切手帳をご紹介しています。
そんな中で、おチ◯チンの切手を見つけました。
かわいいので、クローズアップします。
水遊びをする右側の子供にご注目ください。
無心に遊ぶ子供の姿、いいですね。
ノーベル賞(スウェーデン切手帳より)
ips細胞の研究で2012年度ノーベル生理・医学賞が決定した山中教授のニュースが
大きく取り上げられています。当ホームページではここ数週間スウェーデン切手帳を
ご案内していますが、早速ノーベル賞の切手に注目してみましょう。
4種の切手が収められた切手帳ですが、一番目の切手に化学賞とは思えない
むしろ考古学では?と考えられる意匠の切手があります。
1960年授賞 W.リビー氏 炭素14による年代測定法の研究 を記念した切手です。
「年代測定法」で、ようやくピンときました。発掘品の炭素を調べることで年代が
わかることは何となく知っていましたが、少し興味を持って調べてみると
ノーベル賞に行き着きました。秋の夜長に古代の生活に思いを馳せるのも一考かと、
その影には化学の発展もあること
素晴らしい研究です。
今日のおやつ(3)
毎月1度は必ずご来店くださるお客様のYさん。
そのYさんからお土産をいただきました。
モンブランクリームやチーズケーキがタルト地におさめられたプチケーキです。
いま、スタッフの一人がお茶の用意をしてくれています。
ブログをご覧のみなさまには、こちらをお裾分けします。
香港2012年発行香港美食小型シート のうちの1種
もっぱら食欲の秋の 切手のまめは 写真左上のモンブランケーキをいただきました。
秋っていいですね。
スウェーデンの凹版切手
先週からスウェーデン切手帳をご紹介しています。
ここまで掲載したものはほんの一部で、今後も続々とアップしていきますので楽しみにしていてください。
切手のまめは「凹版切手」の素晴らしさにあらためて感動しています。
ホームページ上の画像では解像度の制限があって、ミクロの世界をお見せすることには無理があります。
そこで、
解像度1200dpi で切手をスキャンし、WEB用に画像加工しました。
インクが盛り上がり、色の入っていないとろとの境界に影が出来ているのがわかっていただけますでしょうか。
そして、サッカー選手の描写です。
たったこれだけの少ない彫線で生き生きとした躍動感を表現しています。
人物の筋肉も見て取れますね。
切手の意匠としてはシンプルですが、彫師の職人技を想像すると
いつまでも眺めていたい愛おしい切手になります。
凹版切手の世界は、切手一枚一枚が版画作品として存在していると思います。
スウェーデン切手帳
今週はじめからスウェーデン切手帳をご紹介しています。
スウェーデン切手といえば凹版印刷の御本家です。
切手をルーペで観察すると、彫刻された線が巧みで、インクが盛り上がっているのがよくわかります。
そんな、秀逸の切手の中で、切手のまめイチオシ切手がこれです。 この商品は完売いたしました。
印刷は凹版と平版の併用ですが、登場人物の動きを凹版の針、つまり刀でしか出せない
素朴とも見える独特な線で描き出し、印象的な切手に仕上がっています。
また色合いも北欧カラーが鮮やかで、一度目にすると忘れられない切手の逸品でしょう。
これまでに掲載した切手帳は、まだまだほんの一部です。
順次掲載していきますので、楽しみにまっていてください。
感動のパラリンピック
ロンドンパラリンピックは、どの競技も感動でいっぱいでした。
車椅子テニスの国枝慎吾選手は予想通りの2連覇で金メダル獲得は見事でしたし、
メダルの色は違っても陸上の伊藤智也選手、競技のあとの発言が頼もしく、
まさに ”やったね、兄貴!”とテレビの前で、一緒にガッツポーズしてました。
そんな中で、ゲームとして楽しめたのが ゴールボールです。
五感のうち視覚をのぞく様々な感覚を研ぎすます競技で
やってみたくなりました。選手(彼女)たちの笑顔がステキすぎて
競技とともにファンになった人も多いのでは、切手のまめもその一人です。
出場した選手全員にむけて、
元気をもらいました、ありがとう、お疲れさまでした。