スタッフの日記
英王室、It's a boy.
今朝一番のニュースは、
「22日午後4時24分、ウイリアム王子の妻キャサリン妃が男児を出産」です。
生まれるまでは、男児か女児か、いつ生まれるのかハラハラして見守っていましたが
無事の出産、お慶び申し上げます。
次の注目はお名前ですね。イギリス王位継承3位のベビーちゃんですもの
体重も3800グラムとのこと、いまから大物ぶりを発揮しています。
ロイヤルメールさん、もちろん切手発行ですよね。期待しています。
魅惑のマツバボタン
マツバボタンは、大輪のアサガオやペチュニアと比べると、
花弁は小さく地に這うように育つため、足下の地味な存在ですが、
その名の通り葉は松葉のように細長く多肉なため高温と乾燥に強い
ほとんど世話いらずの夏の花です。
ご近所にグリーンハンド(植物を上手に育てる人のこと)がいらっしゃいますので
花壇を訪問して、写真を撮ってきました。
と思ってよくみると、これは、ポーチュカラでした。ま、同じ仲間だし花はこんな感じです。
それが とあるお宅の玄関先の植木鉢で、何とも魅力的な大輪の、こちらは正真正銘マツバボタンをみつけました。
一般的なマツバボタンと比べて花の大きさは倍ぐらいあります。
まるでジョーゼットのように透ける白い花弁に、ピンクの流し模様が魅惑的です。
まさに絹のドレスを連想させます。こんなの初めて見ました。
地味な存在だと認知していたマツバボタンが、一挙に注目されそうです。
オーソドックスなマツバボタンの切手がありますので、こちらにもご注目ください。
切手でコレクションなら、グリーンハンドを持っていない 切手のまめ でも
まさか枯らしてしまうことはないでしょう。
ドイツのカフェ、切手と絵葉書
当ブログ5月20日に掲載しました「ドイツの門前広場、切手と絵葉書」の続編です。
先のブログではブランデンブルグ門から二階建てバスに乗って、どっか行っちゃいましたが、
今回はベルリンの目抜き通りウンター・デン・リンデン通りの当時の様子を見てみましょう。
まずは切手
1962年発行「古都ベルリン」より
この切手の見所は、とんがり屋根の中世建造物も魅力ですが、
右下、通りの名前の由来となったリンデン(菩提樹)並木を描かなくては風景になりません。
戦前の絵葉書があります。
当時のウンター・デン・リンデン中心部の地図もありますからご覧ください。
まったく説明するのに回りくどい 切手のまめですが、
本日の主役は カフェ です。
地図上で「カフェ・クランツラー」と「カフェ・バウアー」を確認できますか。
ようやく辿り着きました。一番見せたかった絵葉書がこれなのです。
地図と照らし合わせると(ただし上下逆ですが)人々の往来で賑わう大通りに面して堂々と建っている
2軒のカフェ、もちろん人気店で当時活躍した文人や政治家など著名人も通った記録が残されています。
その中のひとりに音楽家シューベルトもいたに違いない! と勇んで調べたところ、
彼の生没年は1797年〜1828年、カフェ・クランツラーの開店が1834年ですから、結びつけるには無理がありました。
負け惜しみじゃないけど、並木の菩提樹は彼も目にしていたはずです。きっと・・・。
シューベルトの代表作「菩提樹」は1823年の作品です。
やっぱり、無理がありますでしょうか。
花子とアン
6月25日NHKは、来春スタートの連続テレビ小説のタイトルが「花子とアン」と発表しました。
ルーシー・モード・モンゴメリ作「グリン・ゲイブルス(緑の切妻屋根)のアン」を翻訳し、
「赤毛のアン」と題して発表した村岡花子さん(1893~1968)の波瀾万丈の半生を描く作品です。
何とタイミングのいいことでしょう!
いつか読もうと、心の書棚に仕舞ってある本が何冊もあります。
「赤毛のアン」もその中の一冊で、数日前から読み始めたところなのです。
作中に登場するやいなや、猛烈な勢いで空想と想像を交え高揚した感情を
むき出しにして喋りはじめる主人公のアンに、最初は戸惑いましたが
読み進めていくうち、アンの育ての親であるマリラやマシュウとともに、
彼女の成長を見守ろうと楽しんでいます。
このブログの読者なら、「早くあれを出せ」とお思いでしょう。
あれ とは、
ですね。
私たち東洋人にはない 赤毛とはどういう色なのかよくわかりませんが、アンはこの髪色を
美麗の妨げになると、不服に感じているようです。とてもチャーミングなんだけどね。
現在放送中のNHKテレビ小説は「あまちゃん」、毎朝これを見終わって出勤します。
通勤電車の中は、右も左もスマホを操作している人々でいっぱいですが、
そんな中、未だにアナログ生活をしているのが私こと 切手のまめ です。
図書館で借りてきた文庫本を読みふけっている人物を見かけたら、
それはきっとこのブログの著者でありましょう。
フランスのレース、切手と絵葉書
パリ北駅から約1時間の近い距離シャンティイ市に建つシャンティイ城の
ファーストデイカバーをご披露します。
このお城を表現するなら ”優雅” となるでしょう。
フランスは捨印も押印してくれるので、切手とカシェと揃ってバランスがいいカバーとなっています。
ここシャンティイはもう一つ優雅な織物の産地でもあります。
2011年発行フランス産レース小型シート
シャンティイレースは黒く染めた絹糸のボビンレースです。18世紀初めから、軽く、透けるように
美しいレースが作られました。よく見るとシート地に縫い取りのようなデザイン文字で "Chantilly" と
印字されています。本物のレースを貼付けた変わり種切手として、話題を呼びましたね。
当社でもたくさんのご注文を頂いて、とうとう最後の一点となりました。
この切手も近いうちにコレクターのもとへと旅立つのですが、名残惜しい気もする小型シートです。
後日記:おかげさまでフランスのレース切手小型シートは完売しました。
スウェーデン凹版切手
2013年夏のセールは「スウェーデン未使用記念切手100枚3,000円」や「小型シート3割引でご提供」など
魅力的な商品のラインナップです。
さて、スウェーデン切手といえば凹版彫刻切手、その第一人者がスラニア氏ですが、
彼が手がけた切手を画像処理して、ミクロの世界へご案内しようと試みました。
まずは切手全景です。
1991年発行
この絵はルーペを通してみると刀で彫った凹の集まりであることは今更説明するまでもありません。
さてこの切手画像をを、解像度800dpi でスキャナーし、画像編集ソフトのフォトショップCS5 で
8倍に拡大してみました。
童顔のグスタフ3世ですが、拡大した図は予想通り点々や編目の集合世界です。
向かって右頬から首にかけての特に強い影の表現は、編目の中にさらに小さな点が刻印されています。
あれ、この模様どこかで見たことありますよ。
そうです!、日本の伝統工芸である絞り染めでおなじみの「鹿の子模様」です。
どんな物も捨てられない 切手のまめ は、先日頂いた和菓子の箱もしっかり取っておりました。
ここで役に立つとは ♪アラウレシ~
話がいつの間にやら貧乏性のお恥ずかしい一面をご披露になりましたが、
スラニアさんは、日本の伝統工芸である絞り染めのことご存知だったのでしょうか。
たいへん興味深い共通点を見つけました。
追伸:お陰様で小型シートは完売しました。
エリザベス女王戴冠60年
2013年5月30日エリザベス女王戴冠60年を祝して英国から6種の切手が発行されました。
切手の原画は6人の画家によって描かれた油彩肖像画です。
6種の切手発行の報道は当初からされていましたが、発行2ヶ月前になっても
発表された画像は、1st (上段中)切手以外の5種のみでした。
なぜなら1st切手は女性画家 Nicky Philippsさんによる最も新しい肖像画なのです。
ここに制作中の写真と画家のポートレイトがありますのでお見せします。 プレゼンテーションパックより
切手6種目にあたる最後の意匠にGOサインを出したのは女王陛下ご自身です。
それは女王陛下のお誕生日4月21日のことでした。
期日の迫った5月30日の切手発行に向けて、ロイヤルポストの大奮闘はいかほどのものだったのでしょうか。
今日はお祝いですから、完成した肖像画もご披露します。
純白のドレスにガーター勲章のローブをまとった女王陛下の気品に満ちた美しさと貫禄を表現した素晴らしい肖像画です。
この絵をみて、もうお気づきでしょうが、エリザベス女王の足下には4匹の犬も描かれています。
女王の犬好きは有名です。コーギー犬 ホリーとウィロー、ダックスフンド系の ドーギー犬 キャンディとヴァルカンです。
毛並みもツヤやかで、たっぷり愛情をもらっている彼らそこ誇らしげな顔ですね。
そして、イングランド最高勲章のガーターローブの裾を踏んづけちゃっても許されるのは、この4匹だけでしょう。
戴冠60年 心よりお祝い申し上げます。
大人気パンダ切手
上野動物園のパンダ シンシン が妊娠(かも)のニュースが発表されました。
彼女の心身をいたわって、6月4日からしばらく妊娠休暇に入るとか。
まだ妊娠確定ではないにせよ大賛成、温かく見守ることにしましょう。
早速、パンダ切手を探してみたのですが、これが意外や少なくて、
5月29日現在当社ホームページでご紹介掲載している切手は香港発行と
ガーンジー発行の3点のみなのです。
振り返ってみると、パンダは切手界でも大人気で、新パンダ切手が発行されるとすぐに完売となるのです。
ご紹介できるパンダ切手を探しておりますので、こちらも温かい目で見守ってやってください。
香港1999年発行大熊猫小型シート 香港2008年発行パンダ4種 ガーンジー2012年発行パンダ小型シート
5月30日追記:オーストラリア発行のパンダとコアラの切手掲載しました。
オーストラリア1995年発行パンダとコアラ2種 オーストラリア1995年発行パンダとコアラ小型シート
今日のおやつ(12)
心優しきお客様のYさん、月に一度ご来店です。
必ずお土産持参で来られるので、スタッフはいつしか心待ちにするようになりました。
「今日のお菓子は、一口で食べちゃうよ」なんてご謙遜
しっとり上品な甘さの銀座の老舗和菓子「鹿の子」です。
鹿の子とは子鹿のことですね。子供時代に現れる背中の斑点を豆や栗で見立てたお菓子でした。
鹿といえばおなじみの切手はこれ
オー、こっちもいい味出してる、舐めてもいいけど食べないでね。
ドイツの門前広場、切手と絵葉書
しばらく更新が途絶えていた当ブログですが、けっしてサボっていたわけではなく
むしろ一枚のアンティーク絵葉書を抱えて、これをどの角度から取り上げようか日々模索していました。
さて、今日の一枚です。
ドイツ、ベルリンの大通りウンター・デン・リンデンの要にそびえる ブランデンブルグ門と門前広場 です。
まずはブランデンブルグ門。ドイツ統一のシンボルとしてドイツを扱う映画の舞台や、
テレビのニュースレポートなどの背景にもよく使われるこの建造物は中世の竣工から今日迄、
まさにドイツの歴史を刻み込んできた象徴的な門です。
門の上では女神ヴィクトリアが四頭立ての馬車ガドリガを率い、勝利を宣言しています。
ベルリンがフランス軍に占領された時代では、ガドリガはナポレオンに持ち去れたり、
ナチスの時代では軍隊式のパレードの舞台となり、やがて迎えるベルリンの壁崩壊は
切手のまめ も当時のニュースを固唾をのんで見守っていました。
こんなこと書き出したら、紙面がいくらあっても足りないので、難しいことは歴史研究家にまかせます。
切手のまめ がこの一枚に注目したのは門前広場を走る二階建てバスです。
屋根付きバスと、二階がバルコニーよろしく展望台になったバスとが今すれ違ったばかりの
一瞬をとらえています。
ベルリン地区1973年発行 ベルリンの交通機関
こういうとき切手収集しててよかったと思います。
少々形式は違うようですが、古い写真ではよく見えない車体の細部は、切手で観察してください。
ボンネットが馬の顔のように長くのびた車体、
これを懐かしいと感じる御仁は当社の古くからのお客様でしょう。
方や、カワユイー!と感じる人は、切手のまめ が当ホームページでご紹介する
可愛い切手にも同感してくださいますね。
東西統一の史実から話はドンドン遠ざかっております。
女神ヴィクトリア率いる四頭立ての馬車ガドリガは門の上からこの先一歩たりとも動きませんが
バスはドンドン先に進むのです。
最後に二階建てバスの御本家切手をご紹介して、久々のブログ更新とします。
英国2001年発行 乗合バス150年