世界食糧デーを記念し、1981年にイタリアから発行された切手1種完。G.スキルティンの静物画がデザインされています。
彼の作品のモチーフは楽器、聖書、地球儀、眼鏡レンズなど多彩で、それらを細密描写の手法で表現しています。例えばゴッホやモネの絵は至近距離で見ると絵の具の塊で、ある程度はなれてみなければ描かれているモチーフはわからないのですが、この超リアルな細密画は絵に近寄れば近寄るほど、描かれているものが手に取れるような感覚がしてくるのです。物体をあるがままに描く、日本の絵画界でもこの分野を目指している画家は多く、まさに静かな絵画と言えるでしょう。